写真を撮りましたか?Rockbyアプリで瞬時に岩石を識別
アプリを開く説明
グリーンアベンチュリンは、微細なクロム雲母(フクサイト)のインクルージョンによって緑色を呈し、アベンチュレッセンスを示す石英の変種である。フクサイトの含有量や粒子の大きさによって、色の濃淡やきらめきの強さが異なる。一般的に半透明から不透明で、塊状で産出する。しばしば「インド翡翠」と呼ばれることがあるが、翡翠(ジェダイトやネフライト)とは鉱物学的に全く異なる。
識別方法
- 色
- 通常、淡緑色から濃緑色。フクサイトの含有量によって色調が変化する。稀に青色、赤色、橙色のものも存在するが、グリーンアベンチュリンは緑色に限定される。
- 光沢
- ガラス光沢から脂っぽい光沢。微細なインクルージョンによるアベンチュレッセンス(砂金効果)が特徴的。
- 組織
- 微細な結晶が集合した塊状。触ると滑らかで、石英特有の硬さを感じる。
- 結晶形
- 通常、肉眼では結晶形を認識できない塊状。微細な石英結晶の集合体。
- 劈開
- 劈開なし。石英と同様に貝殻状断口を示す。
- 地質環境
- 主に、フクサイトを含む変成岩(特に石英岩)や、珪質堆積岩中に産出する。熱水変質作用や広域変成作用を受けた地域で見られる。
重要な事実
- 硬度: モース硬度 6.5-7
- 比重: 2.64-2.69
- 結晶系: 三方晶系
- 色: 緑色(フクサイトによる)、稀に青、赤、橙
- 光沢: ガラス光沢~脂っぽい光沢、アベンチュレッセンス
- 透明度: 半透明から不透明
- 断口: 貝殻状断口
- 劈開: なし
- 組成: 二酸化ケイ素 (SiO₂)、クロム雲母 (フクサイト) などの微細なインクルージョン
クイックチェック
- 色: 緑色(フクサイトによる)
- 光沢: ガラス光沢~脂っぽい光沢、アベンチュレッセンス
- 条痕: 白色
物理的特徴
- 晶癖: 塊状、粒状集合体
- 劈開の種類: なし
- 断口の種類: 貝殻状断口
- 靭性: 脆い
- 光沢の種類: ガラス光沢、脂っぽい光沢
生成
主に、クロム雲母(フクサイト)やヘマタイト、ゲーサイトなどの微細な鉱物インクルージョンを含む石英の集合体として形成される。これらのインクルージョンが光を反射することで、アベンチュレッセンス(砂金効果)と呼ばれる独特のきらめきを生じる。変成作用を受けた石英岩や、珪質堆積岩中で形成されることが多い。
用途
宝飾品(カボション、ビーズ)、彫刻品、装飾品、パワーストーンとして利用される。その美しい緑色とアベンチュレッセンスが評価される。
年代分布
先カンブリア時代から新生代まで、幅広い地質年代の変成岩や堆積岩中に産出する。
見つかる場所
インド (マイソール地方)
世界最大の産地であり、高品質なグリーンアベンチュリンの主要な供給源。特にマイソール地方は有名。
ブラジル
インドに次ぐ主要な産地の一つで、様々な色合いのアベンチュリンが産出する。
ロシア (ウラル山脈)
歴史的に知られる産地で、特に赤色のアベンチュリンが有名だが、緑色のものも産出する。
中国
複数の地域でアベンチュリンが産出しており、宝飾品や彫刻品に利用されている。
オーストリア
ヨーロッパにおける産地の一つ。
発見のコツ
アベンチュレッセンスの確認
光を当てて、内部の微細なインクルージョンがキラキラと輝く「アベンチュレッセンス」があるかを確認する。これがアベンチュリンの最も特徴的な識別点である。
色の均一性
フクサイトの分布によって色の濃淡や斑点が見られることがあるが、全体的な色調が均一であるかを確認する。
硬度テスト
モース硬度7であるため、一般的な金属(ナイフなど)では傷がつかない。ガラスを傷つけることができる。
比重の確認
比重が2.64-2.69と比較的軽いため、手に持った際の感覚も参考になる。
類似石との比較
翡翠やクリソプレーズ、アマゾナイトなど、見た目が似ている石と混同しないよう、アベンチュレッセンスの有無や硬度、比重などの物理的特性を比較する。
類似の岩石
翡翠 (ジェダイト)
ジェダイト
別名: 硬玉
翡翠 (ネフライト)
ネフライト
別名: 軟玉
クリソプレーズ
クリソプレーズ (カルセドニー変種)
別名: オーストラリア翡翠
アマゾナイト
アマゾナイト (マイクロクリン変種)
別名: 天河石
学術分類
- 鉱物クラス
- ケイ酸塩鉱物 (厳密には酸化鉱物である石英の変種)
- グループ
- 石英グループ
- 結晶系
- 三方晶系
- 化学式
- SiO₂ (インクルージョンとしてK(Al,Cr)₂(AlSi₃O₁₀)(OH)₂ など)
- 組成
- 二酸化ケイ素を主成分とし、クロム雲母(フクサイト)の微細な鱗片状結晶がインクルージョンとして含まれる。フクサイトはカリウム、アルミニウム、クロム、ケイ素、酸素、水酸基からなる雲母鉱物である。