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アプリを開く説明
ターコイズは、水和した銅とアルミニウムのリン酸塩鉱物であり、その鮮やかな青色から青緑色が特徴です。しばしば母岩の脈として産出し、クモの巣状の黒い脈(マトリックス)を伴うことがあります。これはリモナイトや他の酸化鉄鉱物、または母岩の破片によるものです。不透明で、ロウ状から亜ガラス光沢を持ちます。多孔質であるため、汗や油、化粧品などによって変色しやすい性質があります。モース硬度は5〜6と比較的柔らかく、劈開は不明瞭です。結晶は非常に稀で、通常は塊状、腎臓状、ブドウ状、または皮膜状で産出します。
識別方法
- 色
- 空色、青緑色、緑色。銅の含有量が多いほど青みが強く、鉄の含有量が多いと緑みが強くなります。しばしば黒色または褐色のマトリックス(母岩の脈)を伴います。
- 光沢
- ロウ状光沢から亜ガラス光沢、土状光沢。
- 組織
- 不透明で、しばしば微細な結晶の集合体として塊状で産出します。多孔質で、触るとわずかにざらつきを感じることがあります。
- 結晶形
- 通常は塊状、腎臓状、ブドウ状、皮膜状。微細な三斜晶系の結晶は非常に稀です。
- 劈開
- 不明瞭な劈開が1方向にありますが、通常は観察されません。
- 地質環境
- 乾燥した気候の地域における、銅鉱床の酸化帯で形成されます。酸性の熱水溶液が、アルミニウムに富む岩石(長石など)やリン酸塩に富む岩石(リン灰石など)と反応して沈殿します。しばしばリモナイト、カオリナイト、石英、黄鉄鉱などと共生します。
重要な事実
- 硬度: 5 - 6 (モース硬度)
- 比重: 2.60 - 2.90
- 結晶系: 三斜晶系
- 色: 空色、青緑色、緑色
- 光沢: ロウ状光沢、亜ガラス光沢、土状光沢
- 透明度: 不透明
- 断口: 貝殻状断口、不均一な断口
- 劈開: 不明瞭 (1方向)
- 組成: 水和した銅とアルミニウムのリン酸塩
クイックチェック
- 色: 空色、青緑色、緑色
- 光沢: ロウ状光沢、亜ガラス光沢
- 条痕: 白色から淡い青色
物理的特徴
- 晶癖: 塊状、腎臓状、ブドウ状、皮膜状、微細な結晶集合体。結晶は非常に稀。
- 劈開の種類: 不明瞭な劈開が1方向に観察されることがあるが、通常は認められない。
- 断口の種類: 貝殻状断口から不均一な断口。
- 靭性: 脆い
- 光沢の種類: ロウ状光沢、亜ガラス光沢、土状光沢
生成
ターコイズは、銅、アルミニウム、リン酸塩、水を含む溶液が、乾燥した気候条件下で既存の岩石(特に火山岩や堆積岩)の亀裂や空隙に浸透し、沈殿することによって形成されます。このプロセスは、通常、銅鉱床の酸化帯で発生し、リン酸塩はリン灰石などのリン酸塩鉱物から供給されることが多いです。アルミニウムは長石などのケイ酸塩鉱物から、銅は黄銅鉱などの硫化銅鉱物から供給されます。形成には、酸性の環境と比較的低温(通常100℃以下)が必要です。
用途
ターコイズは、その美しい青色から古くから装飾品、宝飾品として広く利用されてきました。特にネイティブアメリカンの文化では神聖な石として扱われ、儀式や護符にも用いられています。また、顔料としても使用された歴史があります。現代では、カボションカットやビーズとして加工され、ネックレス、ブレスレット、リングなどに用いられます。品質の低いものは、安定化処理(樹脂含浸)や染色が施されることがあります。
年代分布
主に新生代の火山活動に関連する熱水変質帯で形成されるが、地質年代は特定の産地によって異なる。
見つかる場所
イラン(ペルシャ)
ニーシャープール近郊の鉱山は、世界で最も古く、高品質なターコイズの産地として知られています。特に「ペルシャターコイズ」として、その均一なスカイブルーの色合いが高く評価されています。
アメリカ合衆国
アリゾナ州(スリーピングビューティー鉱山、キングマン鉱山)、ネバダ州(ローンマウンテン鉱山、フォックス鉱山)、ニューメキシコ州(セリロス鉱山)などで産出します。特にスリーピングビューティー鉱山は、均一な青色のターコイズで有名でした(現在は閉山)。
中国
湖北省などで産出され、近年では主要な供給源の一つとなっています。品質は様々ですが、美しい青色のものも産出されます。
エジプト
シナイ半島のセラビット・エル・カディム鉱山は、古代エジプト時代からターコイズが採掘されてきた歴史的な産地です。
メキシコ
ソノラ州などで産出されます。アメリカ南西部のターコイズと類似した特徴を持つものが多いです。
発見のコツ
産地の特定
ターコイズは産地によって色合いやマトリックスのパターンが異なるため、特定の産地の特徴を学ぶことが重要です。例えば、ペルシャターコイズは均一な青色、アメリカ南西部のターコイズは多様なマトリックスパターンを持つことが多いです。
模造品・処理品の識別
市場には、プラスチック、ガラス、染色されたハウライト、マグネサイト、クリソコラなどの模造品や、樹脂含浸、染色、ワックス処理などの処理が施されたターコイズが多く流通しています。専門家による鑑別が最も確実ですが、不自然に均一な色、プラスチックのような光沢、比重の軽さ、アセトンによる変色などで見分ける手がかりとなることがあります。
硬度と多孔性
ターコイズは比較的柔らかく(モース硬度5-6)、多孔質です。このため、衝撃に弱く、汗や油、化粧品などによって変色しやすい性質があります。取り扱いには注意が必要です。
マトリックスの評価
ターコイズの価値は、その色、透明度(不透明ですが、均一性が重要)、そしてマトリックスの有無やパターンによって決まります。マトリックスがない均一な青色のものが最高級とされますが、美しいクモの巣状のマトリックスを持つものも高く評価されます。
類似の岩石
クリソコラ
(Cu,Al)2H2Si2O5(OH)4·nH2O
別名: 珪孔雀石
バリスサイト
AlPO4·2H2O
別名: バリサイト
フォスフォシデライト
FePO4·2H2O
別名: フォスフォシデライト
ハウライト
Ca2B5SiO9(OH)5
別名: ハウ石
学術分類
- 鉱物クラス
- リン酸塩鉱物
- グループ
- ターコイズグループ
- 結晶系
- 三斜晶系
- 化学式
- CuAl6(PO4)4(OH)8·4H2O
- 組成
- 銅、アルミニウム、リン、酸素、水素