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アプリを開く説明
ラピスラズリは、その鮮やかな青色で知られる準鉱物(複数の鉱物からなる岩石)です。主成分はラズライトであり、他に方解石(白色の脈や斑点)、黄鉄鉱(金色の斑点)、ソーダライト、ハウイナイト、アノーソクレースなどが含まれます。その美しい青色は、ラズライトに含まれる硫黄原子に由来します。古くから「聖なる石」として珍重され、古代エジプトやメソポタミア文明では王族の装飾品や副葬品として用いられました。また、ルネサンス期にはウルトラマリン顔料の原料として、その希少性と美しさから非常に高価な絵具として使用されました。
識別方法
- 色
- 濃い青色から紫がかった青色。方解石の白色の斑点や脈、黄鉄鉱の金色の斑点が見られることが多い。
- 光沢
- 鈍い光沢から樹脂光沢、またはろう状光沢。
- 組織
- 微細な結晶が集合した緻密な塊状。触ると滑らか。
- 結晶形
- 通常は塊状で、結晶形を示すことは稀。ラズライト自体は等軸晶系に属するが、ラピスラズリとしては集合体として産出。
- 劈開
- ラズライト自体は不明瞭な劈開を持つが、ラピスラズリとしては劈開は観察されない(集合体のため)。
- 地質環境
- 主に接触変成作用を受けた石灰岩やドロマイト中に産出。スカルン鉱床や熱水変質帯に関連して見られる。
重要な事実
- 硬度: モース硬度 5-5.5
- 比重: 2.7-2.9
- 結晶系: 等軸晶系(ラズライトの結晶系、ラピスラズリは集合体)
- 色: 濃い青色、紫がかった青色
- 光沢: 鈍い光沢、樹脂光沢、ろう状光沢
- 透明度: 不透明
- 断口: 不均一、貝殻状断口
- 劈開: なし(ラズライトは不明瞭な劈開を持つが、ラピスラズリとしては観察されない)
- 組成: ラズライト、方解石、黄鉄鉱、ソーダライト、ハウイナイトなどの複合岩石
クイックチェック
- 色: 濃い青色、紫がかった青色(白色の方解石、金色の黄鉄鉱を含む)
- 光沢: 鈍い光沢から樹脂光沢
- 条痕: 淡い青色
物理的特徴
- 晶癖: 塊状、緻密な集合体
- 劈開の種類: なし(ラズライトは不明瞭な劈開を持つが、ラピスラズリとしては観察されない)
- 断口の種類: 不均一、貝殻状断口
- 靭性: 脆い
- 光沢の種類: 鈍い光沢、樹脂光沢、ろう状光沢
生成
ラピスラズリは、主に接触変成作用を受けた石灰岩やドロマイト中に形成されます。これは、高温のマグマがこれらの炭酸塩岩に貫入し、その熱と化学的相互作用によって、ラズライト、方解石、黄鉄鉱、ダイオプサイド、雲母などの鉱物が再結晶化して生成される複合岩石です。特に、ラズライト((Na,Ca)8[(S,SO4,Cl)2|(Al6Si6O24)])が主成分であり、その含有量と品質がラピスラズリの価値を決定します。黄鉄鉱の金色の斑点は、しばしばラピスラズリの特徴的な要素となります。
用途
宝飾品、装飾品、顔料(ウルトラマリン)、彫刻材料、瞑想用具
年代分布
主に古生代から中生代の変成作用を受けた地域に産出
見つかる場所
アフガニスタン(バダフシャーン州)
世界で最も古く、最も重要なラピスラズリの産地。サール・エ・サング鉱山は6000年以上の採掘の歴史を持つ。高品質なラピスラズリを産出することで知られる。
チリ(コキンボ州)
アフガニスタンに次ぐ主要な産地。主にアンデス山脈の標高の高い地域で産出される。アフガニスタン産に比べて、白色の方解石の含有量が多い傾向がある。
ロシア(バイカル湖周辺)
シベリアのバイカル湖周辺でも産出される。品質はアフガニスタン産に劣るとされるが、独特の色合いを持つものもある。
ミャンマー(モゴック)
宝石の産地として知られるモゴック地域でも、少量ながらラピスラズリが産出されることがある。
アメリカ合衆国(コロラド州)
コロラド州のサンファン山脈でも小規模な産出がある。
発見のコツ
地質環境の理解
ラピスラズリは接触変成作用を受けた石灰岩やドロマイト中に産出するため、これらの岩石が分布する地域、特にマグマの貫入が見られる場所を探すことが重要です。
特徴的な色と斑点の識別
鮮やかな青色、白色の方解石の脈や斑点、金色の黄鉄鉱の斑点がラピスラズリの識別の鍵となります。これらの特徴を注意深く観察してください。
類似鉱物との区別
ソーダライトやアズライトなど、青色の鉱物と混同しないよう、硬度、条痕色、比重などの物理的特性を確認することが重要です。ラピスラズリの条痕は淡い青色です。
採掘地域の情報収集
歴史的な産地や現在の採掘活動に関する情報を事前に収集することで、探索の効率を高めることができます。ただし、多くの主要産地は商業採掘が行われており、一般の立ち入りが制限されている場合があります。
類似の岩石
ソーダライト
Sodalite
別名: 方ソーダ石
アズライト
Azurite
別名: 藍銅鉱
デュモルチェライト
Dumortierite
別名: デュモルチ石
学術分類
- 鉱物クラス
- 準鉱物(岩石)
- グループ
- テクトケイ酸塩鉱物(ラズライトは準長石グループ)
- 結晶系
- 等軸晶系(ラズライト)
- 化学式
- (Na,Ca)8[(S,SO4,Cl)2|(Al6Si6O24)](ラズライトの理想式)
- 組成
- ラズライト(主成分)、方解石(CaCO3)、黄鉄鉱(FeS2)、ソーダライト(Na8(Al6Si6O24)Cl2)、ハウイナイト((Na,Ca)4-8Al6Si6O24(SO4,S,Cl)1-2)など